乗鞍岳

歴史

乗鞍岳の開山は、坂上田村麻呂が飛騨平定の折に登山したと伝えられますが、伝説にすぎません。木曽御嶽山や加賀白山と同じように、山岳に信仰や修行の場を求めた僧侶たちによって開山されたと思われます。山麓では、乗鞍岳全体を御神体としてあおぎ、権現池など山上の湖は農業に欠かせない水の神として、雨乞いの場になっていました。

地名の由来

以前は日岳と呼ばれ、丹生川の各神社では、神社名に「日抱宮(日岳宮の誤りか)」と冠していました。これは原始時代、噴火を見た人々が火岳と恐れたものか、山頂から昇る太陽を神として崇めたものといわれます。信州側でも同様に、一番早く朝日があたる山として朝日岳と呼び、木曽義仲が旭将軍と自称したのも、乗鞍岳を崇拝していたことによります。

おすすめポイント

北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、高山市と長野県松本市にまたがっています。 標高3,026メートルの剣ケ峰を主峰とする23の峰と7つの湖、8の平原からなり、壮大な山岳風景を形成しています。乗鞍岳からは槍ヶ岳、穂高連峰など、まさに雲上の世界が眺められるほか、乗鞍スカイラインの終点である標高2,702メートルの畳平には約4ヘクタールのお花畑が広がり、夏には、白、黄、ピンクなど色とりどりの高山植物をご覧いただけます。

住所・アクセス

〒506-2254 岐阜県高山市丹生川町岩井谷

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