大浦天主堂

大浦天主堂

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歴史

大浦天主堂とは、江戸時代幕末の開国後、1865年(元治2年)に建立されたカトリックの教会堂です。日本に現存する最も古いキリスト教の建築物で、「日本二十六聖殉教者天主堂」が正式名称です。豊臣秀吉のキリシタン禁教令によって捕縛され、1597年(慶長2年)2月5日に処刑された26人(日本二十六聖人)に捧げられた教会堂で、殉教地である長崎市西坂に向けて建っています。建設費は、現在に換算すると4億円前後の工事費であったとみられています。洋風建築輸入の初頭を飾る代表的な建築物であり、1933年(昭和8年)1月23日、文部省より国宝に指定されています。1945年(昭和20年)8月9日の原爆投下では甚大な被害を受けましたが、その後修復し、1953年(昭和28年)3月31日、文化財保護委員会より国宝に再指定されています。また、2007年(平成19年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ掲載が決まり、2018年(平成30年)6月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つとして世界文化遺産へ登録されました。

地名の由来

大浦天主堂正面にある「天主」という言葉から来ています。「天主」とは、中国で使われていた言葉で「神様」のことを表します。宣教師達は中国で使われていた「天主」という言葉を使い、日本で布教したいという考えを持っていたと見られます。

おすすめポイント

大浦天主堂は、ゴシック様式の教会です。高い尖塔を持ち天井高く、明るく輝くステンドグラスが特徴的です。中でも、正面祭壇奥に掲げられている高さ3メートルの「十字架のキリスト」像のステンドグラスは有名で1865年の建立時よりあるものです。(※しかし、1945年に原爆の爆風で割れてしまったため、現在使われているものは戦後の復旧工事の際にフランスに発注して復元されたものです。)天主堂には2体のマリア像があります。正面の大祭壇右側の祭壇に飾られている「信徒発見のマリア像」は大浦天主堂が完成した当時にフランスから持ち込まれ、江戸幕府によって弾圧されてきた浦上の潜伏キリシタンたちが、1865年に沈黙を破って神父に信仰を告白した歴史的瞬間に関わっているものです。天主堂入口にある「日本之聖母像」は、日本に潜伏キリシタンが大勢いたことが全世界に伝わった際に、フランスから贈られたものです。また、閉館後は敷地内には入れませんが、日没から22:00までは外観がライトアップされ、昼間とは一味違う景観を眺めることができます。

住所・アクセス

〒850-0931 長崎県長崎市南山手町5−3

JR長崎駅前から路面電車(崇福寺行に乗車し新地中華街電停で乗換えて石橋行に乗車し大浦天主堂電停下車)利用20分、徒歩5分

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