歴史
横浜マリンタワーとは、神奈川県横浜市中区山下町にある横浜港のシンボルともなっているタワーです。山下公園に隣接しており、横浜港のシンボルをめざし、1961年に開港100周年記念事業の一環として設立されました。1958年、市と市民有志の間でモニュメントの創設が発議され、それはやがて展望塔、海洋博物館、レストハウスを併せ持つ横浜海洋文化センターとして計画が具体化し、これが横浜マリンタワー建設の発端になりました。同年、海運会社や貿易会社などが発起人となって横浜展望塔株式会社が設立され、山下公園に隣接して昭和電工、日本郵船などが所有していた土地を買収して建設地としました。横浜マリンタワーは、高さ106m。12,000トン。灯台を意識したデザインとなっており、実際に頭頂部には灯台としての機能も併せ持っていました。ギネスブックにも最も高い灯台として記録されていましたが、実際に近隣を航行する船舶に対し灯台としての重要度はあまり高くありませんでした。改装工事の必要もあり、灯台の機能は2008年7月28日未明をもって休止し、9月1日に廃止されました。創業時には「横浜展望塔株式会社」の運営で鳴り物入りで開業し、ピーク時には年間入場者数105万人と多くの観光客を集めました。しかし、その後集客力が減少していき、2005年には年間27万人にまで減少、そのため、2006年10月13日、運営を引き継いでいた「氷川丸マリンタワー株式会社」は入場者減に伴う経営悪化を理由に、隣接する氷川丸とマリンタワーの営業を12月25日に終了しました。マリンタワーは横浜市に、氷川丸は日本郵船に譲渡されました。2006年末にいったん営業を終了したマリンタワーは、「マリンタワー再生事業」に基づき、横浜市が改修し、公募された事業者が借り上げる形で外観のリニューアルや屋内の改装などが行われ、開港150周年に当たる2009年の5月23日にリニューアルオープンしました。その後、2019年3月31日をもって全館を一時休館しており、翌4月1日より2022年3月31日(3年間)の予定で再度改修工事を行い、同年4月以降の営業再開を予定しています。
地名の由来
神奈川県内を中心にペットネームの公募が行われ、2470人の応募の中から「ヨコハマ・マリンタワー」と決定しました。
おすすめポイント
横浜マリンタワーは現在リニューアルオープンのため休業中ですが、周辺にはおすすめの観光スポットがたくさんあります。まず紹介するのは山下公園です。山下公園の広さは7万平方メートル。広い公園内からは、山下埠頭、ベイブリッジ、赤レンガ倉庫、ランドマークタワーをはじめとしたビル群など、横浜らしい景色を一望できます。園内は美しく整備され、四季を通じて美しい花があふれています。次に横浜赤レンガ倉庫は、歴史的建造物をそのままにショッピングやグルメ、イベントが楽しめる横浜の定番お出かけスポット。レトロモダンな雰囲気を醸し出す歴史や、思わず欲しくなる限定アイテムが満載の人気スポットです。また、毎週末にイベントも開催されており、なかでも、2002(平成14)年のオープン以来ますます盛り上がりをみせているのが、広場を中心に年間8本開催される施設主催のイベン「FLOWER GARDEN」(3月下旬〜4月中旬)をはじめ、「ヨコハマフリューリングスフェスト」(GW)、「横浜オクトーバーフェスト」(9月末~10月中旬)、「クリスマスマーケットin横浜赤レンガ倉庫」(11月末〜12月下旬)、「ヨコハマストロベリーフェスティバル」(2月)など、オリジナリティ豊かなイベントが楽しめます。
住所・アクセス
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町15番地
(1)みなとみらい線 元町・中華街駅から徒歩で1分
(2)JR 石川町駅から徒歩で15分