筑波山

歴史

日本の関東地方東部、茨城県つくば市北端にある標高877mの山。筑波山神社の境内地で西側の男体山(標高871m)と東側の女体山(標高877m)からなる。雅称は紫峰(しほう)。筑波嶺(つくばね)とも言う。

地名の由来

諸説あり ①最も古い説の『常陸国風土記』のツクハノミコトいう人物に由来する崇神天皇によって筑波国造に任命された彼が「自分の名前を国につけて、後世に伝えたい」と筑波に改称した。けれども『常陸国風土記』の記述が史実とは考えにくく『常陸国風土記』説は後付の可能性が高い。 ②『常陸国風土記』の中に「風俗の説に「握飯(にぎりいひ)筑波の国という」と記されていたとの説。 ③昔に東海が逆流したことがあり、その時は国中が水没してしまったが、この山だけは高くて堤防のような役割を果たしこうして波を防いだことから筑波と呼ばれるようになった。 ④縄文海進により縄文時代の筑波山周辺には波が打ち寄せていたと考えられ「波が寄せる場」すなわち「着く波」となった。 ⑤縄文時代の筑波山周辺は海であり、筑波山は波を防ぐ堤防の役割を果たしたため「築坡(つきば)」と呼ばれ、のちに筑波となった。 ⑥「つく」は「尽く」で「崖」を意味し「ば」は「端」を意味する。 ⑦新たに開発して築いた土地として「つくば」は「築地」ないし「佃地」を意味する。 ⑧「つく」は「斎く(いつく、神を崇め祀る)」あるいは「突く(つく、突き出す)」を意味し「ば」は「山」を意味する。 ⑨「平野の中に独立してある峰」の意の「独坡」にちなむ。 ⑩アイヌ語のtuk-pa(とがった頭)またはtukupa(刻み目)にちなむ。 ⑪歌垣の習慣にちなみ、マオリ語のtuku-pa(交際を許される)に由来する。

おすすめポイント

住所・アクセス

〒300-4352 茨城県つくば市筑波

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