出典:kei–kei.com
歴史
芦ノ湖とは、標高724mに位置し、周囲19km、面積6.9㎢、最深部は43.5mのカルデラ湖と呼ばれる湖です。約3000年前、箱根山が水蒸気爆発を起こし火砕流が発生したため、山の一部が大崩壊しました。その際に流れ出た土砂が、当時仙石原を流れていた川(早川)をせき止め、そこから芦ノ湖が生まれました。また、芦ノ湖には9つの頭を持つ毒龍(九頭龍)が住んでいたという言い伝えがあります。奈良時代以前、箱根の村では毎年若い娘を選んで芦ノ湖に棲む龍に人身御供として差し出すという習慣がありました。箱根山で修行中であった万巻という僧が習慣のことを知り、天平宝字元年(757年)、村民を苦しめていた龍を法力で調伏し改心させました。懺悔した龍は地域一帯の守り神になる旨を約束し、万巻は龍を守護神として祀る「九頭龍神社」を建立しました。
地名の由来
水辺に芦が多く生えていたため、「芦ノ湖」と呼ばれたと言われています。鎌倉時代初期に書かれた書物には、「芦ノ海」と記載されれています。明治時代以前までは、「あしのうみ」と呼んでおり、「うみ」は「大いに水を湛えるところ」という意味の「大水」が縮まった言葉で、「海」も「湖」も同じ意味に使われてきました。
おすすめポイント
芦ノ湖は、天気の良い日には富士山が綺麗に見えるスポットです。箱根の山々と富士山に芦ノ湖などの美しい眺望を見ながらクルージングを楽しめる「芦ノ湖遊覧船」や「箱根海賊船」は人気です。また、毎年夏になると「芦ノ湖夏まつりウィーク」というイベントが開催されます。期間中は芦ノ湖にて花火大会が開催され、船に乗って船上から大迫力の花火を見ることもできます。
住所・アクセス
〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根